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拘縮という現象の原因は?

コラム:ひざの痛みをとる方法
「拘縮という現象の原因は?」


変形性ひざ関節症の中期では、初期のときよりもさらに、ひざが完全に曲がりきらない、完全に伸びきらない状態、つまり拘縮がはっきりあらわれてきます。

この拘縮のために、日常の生活の動作、歩行、階段の上り下り、あるいはひざを深く曲げる正座やしゃがみこみの動作などができにくくなり、痛みとも相まって不自由になってくるのです。

拘縮という現象の原因はなんでしょうか。やはり第一には痛みであると考えられます。

ひざの関節の上下の骨は、関節包という繊維性のふくろでぐるりと囲まれており、またそのまわりには靭帯や腱などのすじがたくさんあります。

たとえば、ひざがまっすぐにピンと伸びているときは、ひざの裏側の関節のふくろとすじがピンと引き伸ばされ、ひざの前側のふくろとすじはたるんで折りたたまれている状態です。

このことは、ひざがピンと伸びたとき、前側の皮膚はつまめば大きなひだができますが、裏側の皮膚はつまめないほど張っていることからもわかるでしょう。

逆にひざを深く曲げたときはひざの前側のふくろとすじはピンと張っていますが、裏側のふくろとすじは幾重にも折りたたまれた状態になっています。

このように関節のふくろとすじは伸ぴたり縮んだり(折りたたまれたり)して、柔軟に対応できる性質を本来もっているものです。

ところが、変形性ひざ関節症になると滑膜と関節包が炎症を起こします。ピンと伸ばそうとすると裏側のふくろが伸ばされるので、炎症を起こしている部分に痛みを感じます。

逆に深く曲げようとすると前側の炎症を起こしている関節包が引っぱられて痛いので、ひざが伸びきらない、曲げきらないという症状が起こります。

変形性ひざ関節症が進行して中期以降になると、炎症がつづいた結果として、関節包が厚く柔軟性のない状態になり、また、すじにつながる筋肉も柔軟性が減少して、拘縮が固定し、簡単には治らない状態へと進んでしまいます。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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