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軟骨と骨とは成分がちがう

コラム:ひざの痛みをとる方法
「軟骨と骨とは成分がちがう」


軟骨は骨とは異なり、成分にカルシウムが含まれていません。そのために骨よりは弾力性があり、タイヤのゴム程度のやわらかさがあります。

このおかげで、走ったり、階段をかけ下りたり、ジャンプしたりする衝撃的な力が関節にかかっても、ガンガン響いたりはしないのです。

もし、これが骨どうしであれば、こういうわけにはいきません。

また、軟骨の成分にはプロテオグリカンという耳慣れない成分が含まれています。これはトロトロした粘り気のある物質で、タンパク質の一種です。

鶏のから揚げを食べているとき、関節にさわってみると、表面がヌルヌルとした粘り気があることに気づかれた人も多いと思います。あのヌルヌルの実体が軟骨に含まれるプロテオグリカンの一部なのです。

軟骨のなかのこのヌルヌルは、関節軟骨に体重などの力がかかるたびに表面にしみでて、力がとれるとまた軟骨のなかにしみこんでいきます。このように、関節の潤滑に役立っているのです。

骨は、そのまんなかの骨髄で血液がつくられていることでもわかるように、とても血行(血のめぐり)が豊富な組織です。

一方、軟骨には血行はありません。このことは、あとで述べるような、軟骨がいったん傷ついたりすり減ったりしたときに、修復されない(もとどおりにならない)という性質の大きな原因になります。

この関節表面の大事な関節軟骨がすり減った状態を、変形性ひざ関節症といいます。正常X線写真でみると、上下の骨の間にすき間があり、これが関節軟骨のすき間です。関節軟骨はX線ではうつらないので、すき間になります。

すり減った状態にも、表面がわずかにザラザラとしたなめらかでない状態から、まったく軟骨がなくなってしまい下の骨の表面が露出する状態まで、さまざまな程度があります。

関節軟骨そのものには、神経がありません。ですから、すり減ったための痛みはありません。

しかし、軟骨がなくなってしまったため関節の表面での摩擦がふえ、それによって摩耗物質が生じ、それが刺激となって関節に炎症が生じるようになると痛みを感じるようになります。

また、痛みのほかにもこれからお話しするようなさまざまな症状がでてくることになります。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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