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等尺性筋運動3/ボール体操

コラム:ひざの痛みをとる方法
「等尺性筋運動3/ボール体操」


変形性ひざ関節症があるときは、等尺性筋運動、つまりひざを曲げないで力を入れる方法がすすめられます。

それは関節が悪いときに、ひざに力を入れて屈伸すると痛みがでることがあるからです。

等尺性筋運動は、悪くなっている関節を動かさずにできる運動で、医療やリハビリテーションでよくおこなわれる運動です。

基本的な等尺性筋運動には三種類があります。これが基本です。

朝と晩の一日二回、三種類をそれぞれ一セットずつしてください。もしもできるなら、昼もするとよいでしょう。

・等尺性筋運動3/ボール体操

ももの内側の筋肉(大腿内転筋)をきたえる体操です。



図のように床に座り、軽く曲げた両ひざのあいだにボール(サッカーボールやバレーボール)または大きめの枕をはさみます。

このボールまたは枕を両方のひざではさみつけ、1、2、3、4、5と数えます。脚をもちあげたりはしません。

これを20回つづけて1セットです。

もし、ボールにあたるひざの内側が痛む場合は、ボールを少し上へ(もものほうへ)ずらして、ひざにあたらないようにしておこなってください。

ボールはある程度の大きさとかたさが必要です。枕はつぶれるので、少々やりにくいかもしれません。かなり力を入れてしめないとなりません。

これまでご案内した三種類の筋力訓練は、ひざがかなり痛いときでも、水がたまっているときでも、腫れているときでもおこないます。

そのようなときでも、この訓練によって、痛みが増強するということはありません。組織の血流がふえ、新陳代謝がよくなることによって、痛みや腫れが減ってきます。

かりに、薬を使用せず、この筋力訓練をしているだけでも、ひぎの痛みはぐんぐんよくなっていきます。

また、水腫に対しても有効で、この筋力訓練だけで多くの場合、水が少しずつ減ってきます。そのため、あまりひざの水は抜きません。この体操で、自然に引いていくからです。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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