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原因がわからない一次性ひざ関節症(2)

コラム:ひざの痛みをとる方法
「原因がわからない一次性ひざ関節症(2)」


変形性ひざ関節症は、大きく一次性と二次性のものに分けることができます。

二次性の変形性ひざ関節症とは、ひざに骨折や靭帯損傷などの外傷を負ったあと、あるいはひざに細菌が入って化膿性関節炎などになったあとに、それらが原因で変形性ひざ関節症が起こってくるものをいいます。

一方、はっきりとわかる原因がなく、ひざの痛みが起こってくるものを一次性の変形性ひざ関節症といいます。しかし、いくつかの要因はあげることができます。

まず第一に年齢です。通常、女性は50歳代から症状がではじめ、60歳代、70歳代と年齢があがるほど、かかる率が高くなります。これは前回のコラムでもご案内しました。

第二に、女性のほうが男性よりも四〜五倍多くかかります。これは女性ホルモンの影響、女性は男性よりも筋肉が少なく弱いこと、肥満傾向があることなどがあげられていますが、真相はわかりません。

第三に、肥満はあきらかに変形性ひざ関節症を引き起こす要因になることがわかっています。重い体重を支えるために、ひざに負担がかかるので、これは当然のことかもしれません。体重がより多くかかるひざの内側から、関節軟骨がすり減ってくるのです。

また、変形性ひざ関節症になってしまうと、動くと痛むし、歩くと痛むので、やがて、あまり動かなくなったり、歩かなくなって、さらに運動不足になり、肥満を増強させてしまいます。このような悪循環に陥らないよう、肥満には注意したいものです。

第四に体質です。変形性ひざ関節症になりやすい体質というのがあるようです。そのひとつは「ヘバーデン結節」といって、手指の第一関節(正確にはDIP関節)が節くれだつ状態になる人です。ふつう、40〜50歳代の女性にみられます。

このような状態の人は、変形性ひざ関節症になりやすい、あるいはなるとひどくなりやすいということが以前からわかっています。

このほか、もともとO脚であることや、重い荷物をもってひざを酷使するような労働が要因になることもあります。
参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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