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変形性ひざ関節症に大切なのは運動療法

コラム:ヒアルロン酸と関節痛
「変形性ひざ関節症に大切なのは運動療法」


ヒアルロン酸とは、ムコ多糖類の代表的な成分です。体や関節の動きをスムーズにするために、体液状で体内のあらゆるところに存在しています。特に関節では、関節液や関節軟骨に多く存在し、潤滑油として働いています。

ヒアルロン酸の大きな特徴は1gで6リットルの水を保持できるという、その保水性です。最近、美容や関節サプリメントの主成分としてヒアルロン酸が注目されていますが、これは主にこの高い保水能力によるものです。

ヒアルロン酸は関節の中で、軟骨の持つクッションの役割を補完・代替してくれることから、関節系のサプリメントの主要成分として重宝されている、というわけです。

さて今回は「運動療法」についてです。

変形性ひざ関節症の治療で最も大切なのが自分で行なう運動療法です。湿布を貼ったり、サポーターを着ければ、ひざの痛みそのものはある程度抑えられます。ただ、ひざ関節の状態がよくなったわけではありません。

現代の医学では軟骨を若い頃の状態に戻すことはできません。しかし、痛みなどの症状は、運動や減量などによって改善することができます。

運動でひざを支える筋肉を鍛え、減量でひざへの負担を減らし、日常生活の動作に気をつけてひざ関節を保護すれば、進行を防止できます。

自分自身で行なう運動療法は変形性ひざ関節症の治療法の基本です。薬のようにすぐに効果は表れませんが、長い目で見ると最も確実な方法の1つなのです。

運動療法の一番の目的はひざを支える筋肉を鍛え、ひざの動く範囲を広げることです。変形性ひざ関節症の患者さんの多くは、肥満があったり、加齢により筋力が低下しています。こうしたことから、ふだんあまり体を動かさない人が多く、その上ひざが痛くなるとますます日常の運動量が少なくなってしまいます。

体を動かさないでいると、筋力は確実に低下します。そして、ひざを曲げ伸ばしする筋力も低下し、ひざの可動域も制限されていくという、悪循環に陥ってしまいます。

ひざを伸ばす筋肉は、太ももの筋肉(大腿四頭筋)です。この筋肉は、その名のとおり、4つの筋肉(内側広筋、外側広筋、大腿直筋、縫工筋)の集合体です。

ではなぜ、大腿四頭筋を鍛える必要があるのでしょうか?歩いているときにひざに一番衝撃が加わるのは、かかとが地面についた瞬間です。大腿四頭筋を鍛えていると、かかとがつく瞬間に大腿四頭筋が強く収縮するので、ひざがピーンと伸び、ひざにかかる力が減るのです。

参考になさってください。

なお、中長期的にひざ関節痛を改善させようと思えば、関節内で潤滑油の働きを担うヒアルロン酸の補充も重要です。ヒアルロン酸サプリメントなどを併用し、体の中からヒアルロン酸を増やしていく努力も重要ですね。

またヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は調べてみてください。

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