関節・美容成分「ヒアルロン酸」を徹底比較!
コラム:ひざ痛を治そう!
「ひざ関節の仕組み」
まずは、ひざ痛の前提となる、ひざ関節の基本的な構造と、働きの仕組みを押さえておきましょう。
ひざ関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(向こうずねの骨)を結ぶ関節部です。
大腿骨の下端は内側顆と外側顆の2つに分かれており、どちらも先端はやや丸くなっています。ちなみに顆とは「小さくて丸いもの」という意味です。
一方、脛骨の上端も同様に内側顆と外側顆があり、こちらの先端は浅い凹状になっています。そして、大腿骨下端の内側顆は脛骨上端の内側顆に、大腿骨下端の外側顆は脛骨上端の外側顆に、それぞれ収まっています。
つまり、ひざ関節は、丸い骨の表面(大腿骨下端)を、くぼんだ骨(脛骨上端)が滑るようにして動いているわけです。
もちろん、これはごく大まかな話で、実際の動きはさまざまなパーツ(組織)が綿密に、かつ相乗的に機能し合っています。
いずれのパーツも欠くことはできませんが、中でも重要な働きをしているのが筋肉、軟骨、半月板、膝蓋骨、靫帯、腱、関節包です。それぞれの役割機能を紹介しましょう。
■筋肉
ひざ関節のまわりには多くの筋肉が伸びており、それぞれが連動して力の伝達や伝導、関節の動きの制御、関節の安定・固定・保護、外力や内力の分散などの働きをしています。
■軟骨
大腿骨下端と脛骨上端の結合部の表面を彼い、衝撃を吸収するクッションの役目を果たすと回時に、骨の摩耗を防ぐ働きもしています。
■靭帯
ヒアルロン酸やコラーゲン繊維を多く含んだ強靫な組織で骨と骨とを接合するほか、関節の動きの安定と制御、可動域(動く範囲)の制動、軟骨の保護などの働きをしています。常に体重がかかり、動きによる衝撃も受けるひざ関節においては、特に靭帯の役割が重要であり、内部には前・後十字靫帯、内側と外側には側副靫帯、前面には膝蓋靭帯、さらに後面には膝高靭帯、などの靫帯があり、ひざ関節を頑丈に固めて(ガードして)います。
■腱
骨格筋を骨に固着させる強靭な結合組織性線維束です。筋肉の動きを伝達したり、付着部の骨の動きをコントロールしたりしています。
■膝蓋骨
俗にいう「ひざのお皿」です。大腿四頭筋の下端にある腱に埋まっており、ひざ関節がスムーズに曲げ仲ばしできるように働いています。
■半月板
大腿骨と脛骨との間にある三日月状に特曲した軟骨です。骨頭の衣面を覆う軟骨組織と同様、主として衝撃の吸収(クッション)とひざ関節の安定・固定、さらに、力の方向性を定めるといった作用を批っています。
■関節包
ひざ関節は屈曲や伸展により動くため、軟骨どうしが接しているだけでは簡単に外れてしまいます。それを固定・安定させているのが靭帯や腱、半月板ですが、さらに、より強固にするために関節包といったものがあります。関節包は、ひざ関節がずれたり外れたりしないように制御している膜を指し、関節包がくるんだ中の空間を関節腔といいます。
関節包は外側の線維膜と、内側の滑膜とでできています。内側の滑膜からは滑液が出て、軟骨細胞に栄養を補給したり、ヒアルロン酸とともにショックアブソーバー(緩衝材)の役目をしたり、また関節接地面を滑りやすくしたりしています。
ひざはこのように多くのパーツが複合的に関係しあって1つの動きをしている、ということですね。
参考にしてみてください。
なお、ひざ痛が気になる方に愛用されているのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸とは、ムコ多糖類の代表的な成分ですが、その大きな特徴は1gで6リットルの水を保持できるという、その保水性です。最近、美容や関節サプリメントの主成分としてヒアルロン酸が注目されていますが、これは主にこの能力によるものです。
ヒアルロン酸はその保水能力により、関節の中で、軟骨の持つクッションの役割を補完・代替してくれることから、関節系のサプリメントの主要成分として重宝されている、というわけです。関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントも活用してみてはいかがでしょうか。
ちなみにヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。
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