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ひざ関節の連携プレー

コラム:ひざ痛を治そう!
「ひざ関節の連携プレー」


まずは前回に引き続き、ひざ痛の前提となる、ひざ関節の基本的な構造と、働きの仕組みを押さえておきましょう。

ひざの動きは、筋肉群や靫帯など各組織が連係した総合力によって動き、かつコントロールされています。

具体的に見ていきましょう。まず、ひざを伸ばすときに働くのが、大腿四頭筋の中の一つである大腿直筋です。大腿直筋は股関節の一部である寛骨から始まり、ひざのお皿と脛骨をつないでいる膝蓋靭帯まで伸びています。

歩くときには、まずこの大腿直筋が縮んで、ひざのお皿を引っ張り上げます。これに連動して膝蓋骨、脛骨が引き上げられ、足を前に振り出せるわけです。

逆に、ひざを曲げるときは、太ももの裏側にある大腿二頭筋や、ふくらはぎの腓腹筋がメインとなって働きます。

特に大腿直筋と大腿二頭筋は、伸筋と屈筋という拮抗筋(互いに反対の作用を行う一対の筋肉)の関係にあり、両者の筋力のバランスをいかに保つかということが、ひざの健康には非常に重要な要件になります。

もちろん、ひざの動きをサポートしているのは、この二つの筋肉だけではありません。

腓腹筋を含む多数の筋肉群、骨や軟骨、靫帯、腱など、すべての組織による絶妙な連係プレーによって、スムーズなひざの動きは生み出されているのです。ですから、このうちどれか1つのバーツでも傷ついたり、硬くなって機能が低下してくれば、動きに不具合が出たり、痛みが発生したりします。それを如実に表す病気が「変形性膝関節症」といえます。

変形性膝関節症とはいったいどんな病気なのか。原因はなんなのか。さらに痛みや歩行困難といった症状が起こる仕組みはどうなっているのか。その点を次回以降のコラムで探っていきたいと思います。

参考にしてみてください。

なお、ひざ痛が気になる方に愛用されているのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸とは、ムコ多糖類の代表的な成分ですが、その大きな特徴は1gで6リットルの水を保持できるという、その保水性です。最近、美容や関節サプリメントの主成分としてヒアルロン酸が注目されていますが、これは主にこの能力によるものです。

ヒアルロン酸はその保水能力により、関節の中で、軟骨の持つクッションの役割を補完・代替してくれることから、関節系のサプリメントの主要成分として重宝されている、というわけです。関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントも活用してみてはいかがでしょうか。

ちなみにヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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