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ひざの動きが悪くなり、痛みの原因にもなる拘縮

コラム:ひざの痛みをとる方法
「ひざの動きが悪くなり、痛みの原因にもなる拘縮」


関節は二つの骨が接して動くところです。

どの関節でも一定の動く範囲があり、専門的にはこれを可動域といっています。ひざの可動域は、まっすぐに伸ばしたときを0度として、正座などの深く曲げきった角度は150〜155度もあります。

変形性ひざ関節症になってきますと、前に述べたようにひざを深く曲げると痛みがあるため、意識的、無意識的に深く曲げなくなり、やがて完全には曲がりきらなくなってきます。

また、同様に、伸ばしきるのも痛みがあるため、やがて伸ばしきらなくなります。

このように関節が曲がりきらない、伸ばしきらない状態を拘縮といいますが、変形性ひざ関節症の初期から少しずつ拘縮があらわれてきます。

ひざの拘縮も、痛みと並んで変形ひざ関節症の大きな症状のひとつです。

拘縮によって二つの問題が生じてきます。

ひとつは、必要な正常範囲の角度まで動かないため、動きにいろいろな不自由が生じてくることです。

たとえば、ひざが曲がりきらないためにしゃがめない、正座ができない。まっすぐ伸ばしきらないためにしっかり立てない。

歩くときもひざを少し曲げて、チョコチョコ進む不自然な歩き方になってしまいます。

また逆に、拘縮があるために、ひざを伸ばしきる、あるいは曲げきるときの痛みの原因にもなります。つまり、痛みと拘縮の悪循環が生じてくるわけです。

変形性ひざ関節症になるとまず、かならず「正座ができない、しゃがめない、正座すると痛む、しゃがむと痛む」という症状がでてきますが、その本体は痛みと拘縮のためです。

あとで述べますが、正座すると痛いということは、それならば正座をしなくてもよいというものではありません。

正座を避けているだけでは、拘縮という症状は治るわけがないのです。

この時期の症状は長つづきするものではなく、だいたい自然に治ってしまったり、あるいは自己療法で湿布をしたりして治ってしまうことがほとんどです。

また、近くの医師を受診した場合にも、何度も通うほどのことはなく、痛みの症状は1、2回で消失してしまうものです。

変形性ひざ関節症はいったん起こると通常は少しずつ進行していくのがふつうです。

ですから、やがてつぎの中期の症状があらわれてきます。

ただし、進行のスピードがゆったりしている場合は、大事に至らずに一生をすごせるということもありえます。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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