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家庭でもできるアイシング

コラム:ひざの痛みをとる方法
「家庭でもできるアイシング」


冷やすということをアイシングといいます。これは氷で冷やすということで、炎症を鎮める簡便で有効な方法です。

炎症の部位には「うっ血」といって、血液や体液、炎症によって生じた刺激物質や起炎物質が局所にたまっています。

冷やすことによって局所に流れ込んでくる血液を減らして、相対的に局所からの血液や体液の流出を促す効果があります。

病院でも手術をしている患者さんは、手術直後から手術部位をアイスパックを使って冷やします。

手術とは、ある意味では外傷を局所に与えることですから、手術部位は、熱、腫れ、痛みなどの炎症症状を起こします。

アイシングは安全で安価で、とても有効な炎症を防ぐ方法です。

アイスパックとは、なかにゼリーのようなものが入っていて、軽く凍結させて患部にあてるものです。

いまから14年ぐらい前、アメリカの病院に留学していたことがあります。

そこで驚いたことは、病室に行くと、手術を受けた人たちの手術した部分がみなモコモコしたものでおおわれていたのです。一瞬なにかわかりませんでしたが、それがアイスパックだったのです。

当時日本では、手術部位をアイシングするという方法はなかったので、とても感心し、帰国してからさっそく、それをとり入れました。

アイシングの具体的な方法は、熱があるときに額にのせる氷のうや、ビニールの袋に冷蔵庫の氷と水を少し入れたもの、あるいは市販のアイスパックなどをうすいタオルで包むなどして、これらをひざの熱がある部分にあてて、局所を冷やすことです。

炎症があるときはたいへん気持ちがよいものです。

通常、1回20〜30分間ぐらい、可能なら一時間ぐらい、ひざにあてる位置を少しずつずらしながらのせておくだけでよいのです。

アイシングは、局所の熱がおさまるまで1日2〜3回おこなうとよいでしょう。

アイシングをしているあいだ、前に述べた風呂などで温める療法も同時におこなっていてもなんらかまいません。

参考になさってください。

なお、自分が変形性ひざ関節症ではないか?と思ったら、専門の病院で診察を受けること、そして急性期の痛みがおちついたら、それ以上悪くならないようにコントロールすることです。セルフコントロールの方法として代表的なものはヒアルロン酸の活用です。

関節痛や変形性ひざ関節症にお悩みの方はヒアルロン酸サプリメントを活用してみてはいかがでしょうか。

ヒアルロン酸の飲み方として、同じく軟骨を形成する成分であるグルコサミンや、その形成を助けるコンドロイチンと同時に摂ることで相乗効果が期待できると言われています。最近ではこれら3つの成分が同時に摂れるサプリメントも販売されていますので、興味がある方は試してみてください。

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